秋は季節の変わり目。
昼間は暖かいとは言え、油断は禁物です。
季節の変わり目は、昼夜の寒暖差の影響から自律神経が乱れ、疲労が溜まりやすいそうです。
”秋バテ”になる前に、軽く羽織れる薄手の防寒着を用意するのも良いかも知れませんね。
秋以降、冷え込みが強まる冬には、さらに暖かい防寒着が必要となります。
作業現場で着用する場合は、暖かさはもちろんのこと作業内容に適した防寒着を選びたいものです。
そこで今回は、作業用防寒着選びで気をつけたい4つのポイントをご紹介したいと思います。
これから作業用防寒着の購入を考えてる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ポイント1.保温性(暖かさ)
冬は体調を崩しやすいだけでなく、怪我のリスクが高くなると言われています。
それもそのはず、身体が冷えると筋肉が収縮して柔軟性が低下してしまうからです。
筋肉がほぐれないまま急に激しい動きをすると、肉離れを起こすこともあります。
寒い時期に怪我のリスクを軽減するには、防寒着で身体を温めて筋肉を冷やさないことが大切です。
気温が低い日には、防寒着の立ち襟やフードを利用して首を暖かくしてください。
太い動脈が通っている首を冷気から守り暖めることで、身体の冷えを防ぐことができるからです。
工事用ヘルメット対応の大型フードがあると、首だけでなく頭部全体を暖かくすることができます。
もし作業中に熱く感じた場合は、襟を広く開けたりフードを取り外すと良いでしょう。
首を冷やすことで、体温を下げることができます。
冬の屋外作業では、気温だけでなく風にも注意を払わなくてはなりません。
ウェザーニュースによると、風速1m/sで体感温度が1度下がるのだそうです。
例えば、外気温10度の作業現場で10m/sのやや強い風が吹けば、体感温度は0度となります。
風の影響を受ける屋外作業では、防風素材を使用した防寒着なら体温が逃げにくいでしょう。
寒いと血管が収縮して血行が悪くなり、指先まで冷えてしまいますよね。
冬の工事現場では、指先の細かな作業に支障が出ることもあるでしょう。
そんな時は、裏起毛のウォームポケットがあれば、冷えた指先を暖めることができますよ。
より髙い保温性を求める方は、丈の長い防寒コートという選択肢もあります。
腰をしっかりと保温するため、丈の短い防寒ブルゾンよりも腰冷えを防ぐことができます。
ただし、コートタイプの防寒着は丈の長さゆえ、腰道具を装着することができません。
現場監督や交通誘導員さんなど腰道具を使用する機会の少ない職種や、出退勤時の着用をおすすめします。
より暖かく最高の保温性を追求する方には、電気で発熱するヒーター型防寒着もあります。
充電したバッテリーと電熱パッドの組み合わせで、背中全体をカイロのように暖かくすることが可能です。
例えば、バートルのサーモクラフトは、最大52度まで発熱できるので、寒冷地の雪国にも対応しています。
今はまだユーザーは多くありませんが、夏は空調服で涼しく作業するように、冬はヒーター型防寒着で暖かく作業するのが常識になるかもしれません。
ポイント2.透湿性(蒸れにくさ)
防寒着のまま長時間作業を続けていると、必要以上に身体が熱くなってしまうことがありますよね。
暖かいのはいいけれど、汗をかいて防寒着の中が蒸れてしまった…という経験をした方も多いのではないでしょうか。
蒸れたインナーは不快なだけでなく、体調を崩したり風邪を引く原因になるので注意が必要です。
休憩や作業後に防寒着を脱いだタイミングで、蒸れが気化熱として一気に体温を奪い、”汗冷え”を起こしてしまうからです。
汗冷えを防ぐには、透湿性に優れた防寒着を着用しましょう。
透湿性がある防寒着は衣類内の蒸れを外に逃がしやすく、汗冷えのリスクを抑えることができます。
なお、透湿性は「透湿度」として数値化されています。
透湿度とは、生地1㎡あたり、24時間で何グラムの水蒸気を外へ放出するかを示した数値のこと。
数値を確かめれば商品ごとの比較が容易ですので、蒸れにくい防寒着を検討している場合は比べてみてくださいね。
一般的な発汗量は、軽い運動で1時間あたり約500g、激しい運動で1時間あたり約1,000gと言われています。
目安として、透湿度が5,000〜8,000g/㎡/24hあれば蒸れにくく、標準的なレインウェアと同程度です。
透湿度が10,000g/㎡/24h以上あれば、ベタつきにくい作業用防寒着と言えます。
透湿性は水蒸気(熱気)を繊維の隙間から逃がす性能を指しています。
液体となった汗の水分を透過・吸収する性能ではありませんのでご注意ください。
防寒着の中で汗が流れるような場合は、”乾きやすい”冬用インナーを中に着込むのがポイントです。
また、作業用防寒着には脇の下などボディの一部をZIPで開口できるものもあります。
これは熱気を一気に吐き出すことのできるベンチレーションです。
蒸れが気になりだしたらZIPを開いて湿度調整すると良いでしょう。
ポイント3.作業性(動きやすさ)
いくら暖かくても、動きにくい防寒着では作業効率が悪くなる恐れがあります。
防寒着には、動きやすさも大切な要素です。
荷揚げや足場工事を始め、特に腕を大きく動かす業種の場合は、動きやすさを重視した方が良いでしょう。
その点、防寒ベストは長袖防寒ジャンパーよりも両腕を動かしやすいため、作業を妨げず動きやすい防寒着と言えます。
また、両袖が無いため蒸れにくく、軽量で疲労が溜まりにくいというメリットもあります。
もし防寒ベストの保温性が不安な場合は、防寒着の重ね着をおすすめします。
寒い朝夕の行き帰りは長袖の防寒着、作業中は動きやすい防寒ベストを着用すると良いでしょう。
状況に応じて防寒着を使い分けることで、体温を適切に保ちながら作業をしやすい服装で業務に臨むことができます。
「保温性の弱さは気になるけど重ね着はめんどくさい」という方は、電気で発熱するヒーター型の防寒ベストはいかがでしょうか?
電気による発熱で暖かさをカバーできるヒーター型は、作業しやすく保温性にも優れた防寒ベストです。
専用の「バッテリー」と「電熱パッド」と「防寒ベスト」の3点が必要になりますが、冬期の作業では重宝することでしょう。
なお、防寒ベストはサイズ感にご注意ください。
できるだけ身体にフィットしたジャストサイズの方が、袖や裾から冷風が入りにくくなります。
ただし、ぴったりめが苦手だったり、インナーで厚着をする場合は少し大きめサイズを検討しても良いでしょう。
もし防寒ベストが作業上不都合で、長袖の防寒着を検討している方は正面のチャックに注目してください。
上下に開閉できるダブルZIPタイプなら、下側からチャックを開けることができます。
防寒着の裾が腰道具の邪魔になりにくく、作業もしやすくなりますよ。
ポイント4.機能性(業種に適した特徴)
暖かくて蒸れにくく動きやすい防寒着を選んでも、職種によっては使い勝手が良くないこともあるでしょう。
自分に適した作業用防寒着を選ぶには、業務内容に沿った機能が備わっているかどうかも大切なポイントになります。
雨天や降雪時でも屋外作業をする業種なら、雨に濡れても大丈夫な防水防寒仕様の作業用防寒着がおすすめです。
解体工事や土木工事などのハードワークで髙い強度が必要なら、耐摩耗性と引き裂き強度に優れたコーデュラナイロンの防寒着が良いでしょう。
粉塵が舞う内装工事や解体工事なら、一般家庭の洗濯機で丸洗いできるホームランドリー対応の防寒着を選ぶと、汚れのケアも簡単です。
フルハーネスの常時着用を義務付けられている工事現場では、必ずフルハーネス対応の防寒着を選びましょう。
溶接作業には、表生地が綿100%の作業用防寒着を着用してください。表生地が化繊だと火花であっという間に溶けてしまうからです。
鉄道整備や道路の舗装等、夜間作業の多い現場であれば、反射素材(リフレクター)のある作業用防寒着なら事故防止になり安全です。
女性のワーカーさんには、女性サイズにも対応したユニセックス(男女兼用)作業用防寒着もあるのでご安心ください。
以上、作業用防寒着選びで気をつけたい4つのポイントをご紹介しました。
最後に、おすすめの防寒着をいくつかご案内させて頂きます。
これから冷え込みが厳しくなる冬の工事現場、今回の記事が防寒着を選ぶ際のご参考になれば幸いです。
今日も一日ご安全に。
(スマートフォンの場合は、横向きにしてご覧ください)
画像クリックで商品ページへ移動します | メーカー 品番/商品名 | 保温性 (暖かさ) | 透湿性 (蒸れにくさ) | 作業性 (動きやすさ) | 機能性 (業種に適した特徴) |
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SOWA (ソウワ) | ★★★★★ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | |
No.7114-00 G.GROUND 防水防寒ブルゾン | 発熱・蓄熱素材 アルポプケ脱着式 中綿入り衿フリース | 透湿度 10,000g/㎡/24h | 耐水圧10,000mm 抗菌・防臭・消臭 | ||
詳細はこちらをクリック | BURTLE (バートル) | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
No.7610 防水防寒 ジャケット | 全天候型保温素材 サーモトロン ラジポカ保温性アルミフィルム 脱着式大型フード付き | 透湿度 8,000g/㎡/24hベンチレーションZIP | 耐水圧10,000mm 耐久撥水加工 夜間反射材 男女兼用 | ||
詳細はこちらをクリック | BURTLE (バートル) | 電熱パッド 未使用時 ★★★★☆ 使用時 ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
No.5020 ヒーター型 防寒ジャケット | サーモクラフト (電熱パッド)装着可防風性 保温性アルミメッシュ 保温性衿シープボア ウォームポケット | 上下開閉ダブルジップ | 耐水圧10,000mm 強撥水加工高強度 コーデュラナイロン 男女兼用 | ||
詳細はこちらをクリック | BURTLE (バートル) | 電熱パッド 未使用時 ★★★★☆ 使用時 ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
No.5270 ヒーター型 防寒ジャケット | サーモクラフト (電熱パッド)装着可防風性ヌバックタッサー 保温性アルミフィルム 脱着式大型フード付き ウォームポケット | 上下開閉ダブルジップ | 男女兼用 | ||
詳細はこちらをクリック | BURTLE (バートル) | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
No.5260 フライト 防寒ジャケット | 保温性アルミフィルム 防風性PAコーティング ウォームポケット | 裾リブ | 耐久性T/Cタッサー素材 撥水加工 男女兼用 | ||
画像クリックで商品ページへ移動します | メーカー 品番/商品名 | 保温性 (暖かさ) | 透湿性 (蒸れにくさ) | 作業性 (動きやすさ) | 機能性 (業種に適した特徴) |
BURTLE (バートル) | 電熱パッド 未使用時 ★★★☆☆ 使用時 ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | |
No.5024 ヒーター型 防寒ベスト | サーモクラフト (電熱パッド)装着可防風性 保温性アルミメッシュ 保温性衿シープボア ウォームポケット | 上下開閉ダブルジップ | 耐水圧10,000mm 強撥水加工高強度 コーデュラナイロン 男女兼用 | ||
詳細はこちらをクリック | BURTLE (バートル) | 電熱パッド 未使用時 ★★★☆☆ 使用時 ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
No.5274 ヒーター型 防寒ベスト | サーモクラフト (電熱パッド)装着可能防風性ヌバックタッサー 保温性アルミフィルム 脱着式大型フード付き ウォームポケット | 上下開閉ダブルジップ | 男女兼用 | ||
詳細はこちらをクリック | BURTLE (バートル) | 電熱パッド 未使用時 ★★☆☆☆ 使用時 ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
No.5004 ヒーター型 ワークデニム 防寒ベスト | サーモクラフト (電熱パッド)装着可能保温性衿シープボア ウォームポケット | 上下開閉ダブルジップ | 両肩高強度 コーデュラナイロン家庭用洗濯機対応 男女兼用 | ||
詳細はこちらをクリック | BURTLE (バートル) | 電熱パッド 未使用時 ★☆☆☆☆ 使用時 ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
No.3214 ヒーター型 軽防寒ベスト (インナー対応) | サーモクラフト (電熱パッド)装着可能防風ストレッチ素材 | ライトアウター 兼 インナー対応サイドストレッチ 上下開閉ダブルジップ | 耐水圧10,000mm 耐久撥水加工マイクロストレッチ 男女兼用 | ||
詳細はこちらをクリック | BURTLE (バートル) | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
No.5264 防寒ベスト | 保温性アルミフィルム 防風性PAコーティング ウォームポケット | 耐久性T/Cタッサー素材 撥水加工 男女兼用 |
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